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2019年04月07日 09時43分

離脱症状    ベンゾジアゼピン薬害   

ベンゾジアゼピン離脱症状についての見解

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日本の医療関係者の世界では
ベンゾジアゼピン受容体作動薬の離脱症状について、
『実は心理的要因が大きく関与していることを示す証拠が治験データから見つかっています。』
という見方があるようです。

日経メディカル記事
「臨床医を悩ませる「反跳性不眠」の正体」(2019/3/28)
より、一部を引用します。

(引用ここから)
減薬すると途端に眠れなくなる原因は、大きく3つに分けられます。
(1)不眠症が治っていない(再燃としての不眠)
(2)睡眠薬依存に陥っている(離脱症状としての不眠)
(3)心理的要因(不安反応としての不眠)

 3つの中では「離脱症状としての不眠」が最も有名です。昨今、睡眠薬や抗不安薬、とりわけベンゾジアゼピン受容体作動薬(GABA-A受容体作動薬)への風当たりが強くなっており、中でも身体依存が問題視されています。身体依存とは「継続使用中に生じる効果の減弱(とそれによる増量)」「中止時に生じる離脱症状」の2つを主症状とする依存です。いったん身体依存が形成されると、休薬時にしばしば不眠が再燃し、時には治療前を上回る強い不眠(反跳性不眠)のために、ほとんど一睡もできなかったというケースも見掛けます。

 不眠以外にも、不安・焦燥感、筋緊張、知覚過敏、頭痛、発汗などの精神症状や自律神経症状も比較的多い症状です。まれですが、てんかん発作や精神病様症状(幻覚やせん妄など)が出現することもあります。これらはGABA神経系の抑制低下とグルタミン酸神経系の過剰興奮によって生じる薬理学的現象(退薬症候)です。

 そのため、ベンゾジアゼピン受容体作動薬の離脱症状について知っている患者さんは、減薬・中止した後に不眠がぶり返すと「あー、自分は睡眠薬依存になってしまったんだ」と嘆き、主治医も「常用量依存の患者をつくってしまったか?」と焦ってしまいます。

 ところが、たとえベンゾジアゼピン受容体作動薬を服用中の患者さんが休薬した時でさえ、上に示した「減薬すると途端に眠れなくなる3つの原因」の中で、実は心理的要因が大きく関与していることを示す証拠が治験データから見つかっています。しかも、「減薬後に不眠が再燃した」という現象だけではこの3つを鑑別することは容易でないのです。
(引用ここまで)

一方、アシュトンマニュアルでは

『ベンゾジアゼピンは、直接的あるいは間接的に、事実上ほとんど 全ての脳機能に影響をもたらします。』と書かれています。

ベンゾジアゼピン離脱に特に特徴的なものとして
知覚刺激(音、光、触覚、味覚、嗅覚)に対する過敏性
知覚変容(例えば、床がうねる、身体が揺れる、壁や床が傾く、綿毛の上を歩い ているみたい、などの感覚)
離人感
非現実感
皮膚がピ リピリする感覚や痺れ
幻視、身体感覚の変容(“頭がサッカーボールや風船のように感じる” など)
皮膚上を虫が這う感覚
筋肉がピクピクする(筋れん縮)
体重減少など
となっています。

日本の医療関係者の世界での認識が変わらない以上、医療機関での支援を期待するのは、残念ながら難しいというのが現状だと思います。




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