体験の共有
離脱症状や緩和法などの体験を共有しよう
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2019年01月18日 11時12分
うつ症状がつらい時にしてほしかったこと【双極性障害 完治しました】


うつ病の家族にどう接したらいいのかわからないという声をよく耳にします。うつ病だった私が、当時して欲しかったと思うことを書きます。
とある集まりで、うつ病のご家族がいらっしゃる方からこんな言葉を聞きました。
「歯も磨かない、お風呂も入らない。どうしてそんなことができないのか理解できない」と。「もう諦めている」と言いながらも、怒りを抑えているように見えました。
それを聞いて、私だったら、こう答えたいと思いました。
あなたが、高熱を出しているとしたら、家族にどうしてもらいたいか想像してください。
あなたの家族が高熱を出していたら、どうしてあげるか、想像してください。
高熱を出している時に必要なのは、ゆっくりと落ちつける環境と暖かく消化のよい食事ではないでしょうか?そして「なにも心配しないでゆっくり休んでね」と言ってあげるのではないですか?
少なくとも、高熱を出している病人に向かって、「どうして、お風呂に入らないの?」とは言わないと思います。
うつ病は、熱もないし、咳き込んでつらそうというわけでもないし、まわりからは理解できないと思いますが、心も体も本当に弱っているのです。なにも心配しないでゆっくり休むことができれば、よくなるはずだと思います。
うつ病の時は「家族の負担になっている」「家族に迷惑をかけたくない」という思いが強く、なかなか自分から「こうしたい」と伝えることができません。
家族の「なにかしてあげられることはない?」「こうすればいいのに」という気持ちや押し付けが、ますますストレスを大きくします。ただただそっとゆっくり休ませてほしいです。
ただ、これはあくまでも私の場合です。
「死にたい」とか「自分には生きる価値がない」とかいう考えも浮かばないくらい思考停止状態だったから、今思えば、自殺に結びつかなくてよかったのかもしれません。
そんな考えが浮かんできてしまう方は、また、してほしいことが違うんだろうなと思います。
うつ病や双極性障害が治った方や、今は落ち着いている方が、うつ症状がひどかったときにしてほしかったことを書き込んでいただけたら、今、うつ症状がつらい方やそのご家族の助けになるのではないかと思っています。
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ひでこ(制作者)